『はるのひには』

ほんのひととき あしをとめて  友よ

めをとじて きいてみないか  こえなきものの つぶやきを

せわしない毎日を  くりかえすだけで つかれはて

ゆめのないねむりにおちる そのまえに 

ほんのすこしだけ みみをかたむけてみないか

このせかいには 幾多のこえが  いまこの時も みちている

ほたる火の 光よりあえかな  それらが 

きえていくまぎわの ささやきを 

たちどまれば さわさわとゆれるこずえに  

ほのかに きみをよぶやさしい歌が きこえはしないか 

めをあげて みてくれないか

だれに知られることなく散っていく はなのいろを

きみはしっているだろうか

 

『 雨の日には』


雨の日には、雨の日の楽しみ方があるものだ

 何処から来て何処へ行くのだろう、このひとしずく

 虚空から生まれ落ち、地上で終えるいのち

 めぐり、まわる、果てしなく続く循環(わ)


  この世界に存在するすべてのモノ

  みな等しく循環(わ)のなかにいる・・・だから

  風の強い時は、コートの裾をはためかせてさっそうと歩こう

  雪の日には、天から落ちてくる絶えまない夢をみよう

空を見上げる君の瞳

雨のひとつぶより、たしかなものがここにある

ほら、無常の奇跡がここにある

 

 

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